Csunの日記

本好き📖*

2023-01-01から1年間の記事一覧

ハンバーガー1 個分で憲法を-童話屋さん『日本国憲法 付教育基本法(新・旧)/ 英訳日本国憲法』

童話屋さん2001年刊「小さな学問の書 」シリーズの1冊目。こんな小さな本が、ちゃんと出版人の心意気を醸し出していたような。懐かしいですね、たった80ページの文庫サイズの本が、本屋さんのレジ横に置かれていました。あっちの本屋さんにも、こっちの本屋…

ちょっとだけモードの世界の住人に…山本耀司さん『服を作る - モードを超えて』

本の佇まいが、「ライトに読めるけれど…深いよ!」という雰囲気に満ち満ちていました。シンプルな、というか引き算の美しさを発揮していて、丁寧に作ってもらえた本なんだなぁ、と。聞き手の宮智泉さんも素晴らしかったです。 山本耀司さん 聞き手:宮智泉さ…

逃避より、リアル。『日本演劇現在形』

芸術関連の本屋さんで、“今を生きるためにお利口でいる私”の枠を取り払って、“何かもっと根源的なものと向き合いたい”個人的需要と合致。表紙の醸し出すエネルギーもなかなかのものがありました。8人の演劇作家との対話集です。「現在形」ー演劇を介して、演…

なんて独特なんだ…でもこの世界、きっとある。山尾悠子さん『歪み真珠』

芸術系の本や雑貨が並ぶ本屋さんで、表紙の雰囲気と帯に惹かれて手にした短編集です。並み居る美しい装丁を前に、只事ではない光を放っていたんです。文も文で、独特の世界観とその語りに、惹かれるような、ちょっと距離を置きたいような…。少しずつ読み進め…

その筆致…すごし✴︎宇佐見りんさん『推し、燃ゆ』

綿矢りささん、金原ひとみさんに続く史上3番目の若さで芥川賞を受賞した、宇佐見りんさんの『推し、燃ゆ』。発行から5ヶ月で17刷、今では52万部を突破。海外出版も次々と決まっています。怒涛の言葉というのでしょうか。その勢いに、一度も本を閉じることな…

ワンガリ・マータイさんを描いた伝記絵本『ワンガリの平和の木』

ワンガリ・マータイさん。環境分野で初の、またアフリカ人女性として初の「ノーベル平和賞受賞」、「生物学博士」、「ナイロビ大学教授」、「ケニア共和国の環境・天然資源・野生動物省副大臣」、「ケニア女性国民会議議長」、「アフリカ連合経済社会文化会…

『マチネの終わりに』平野啓一郎さん…これはすごい恋愛小説だ…

いわゆる恋愛物は、ほぼほぼ読んだことがなかったんです。そんな私が2度読み返しました…手持ちの文庫の帯裏のキャッチコピーは「たった三度会った人が、誰よりも深く愛した人だった-」 舞台のひとつ セントラルパーク 作者:平野啓一郎さん 装画:石井正信…

実話に基づく素敵な絵本『バスラの図書館員ーイラクで本当にあった話』

2003年のイラク戦争が舞台の『バスラの図書館員』。本か雑誌で小さく紹介されていたのを、すぐに取り寄せました。本を大事にする思いは、国を越えたらどのくらいの深さで違ってくるのだろう?本を大事にする思いを共有できたら嬉しいな、これらが本書を取り…